人が手動で行なっていた機械加工作業は、機械を自動化すれば、人はやらなくてよくなる。
しかし、その状態だと、自動で加工する機械がいつトラブルを発生させるか分からず、人がズーッと監視していなくてはならない。
これでは労務費は今まで通り発生し減少しないにもかかわらず、減価償却費が増加することとなり、設備投資などしない方がよいことになってしまう。
この対策として、機械が自動加工中にトラブルが発生した場合、機械が自ら感知するようにして、即座に加工を停止し、あんどんを点灯させるようにした。
こうすれば、人はワークを機械にセットし、起動ボタンを押すだけで、次の機械へ移動することが可能になった。
このことを「設備を自働化する」という。(ニンベンのついた自働化と言ってニンベンのない自動化と区別している)
この自働化とあんどんの発明こそが、生産変動に応じて要員を増減できるラインづくりへの入口であったといえる。
トヨタ自動車では現場作業についてはすべて標準作業が決められている。
また仕掛品の数量とか置場などもすべて標準化されており、現場に表示してある。
したがって、現状のままのトヨタ自動車の業務を遂行することは、決められたことを忠実に実行するだけでよく、特に世間一般の人より秀でた能力はまったく必要ない。
また業務を覚えることも、すべて標準作業票として明文化してあるので、OJTで無理なく覚えることができる。
まさに堅牢な石垣の上に、立派な天守閣がそびえているわけで、その中で仕事をしていれば、お城の構造のすべては簡単に理解することができるといった感じである。
それではトヨタが人に期待することは一体何であろうか。
それはすでに現状ある標準作業や標準化されたものと、実際の動きに差異が生じた場合、それを「問題点」として認識し、差異が生じた真因を追究し、その真因に対して対策を打ち標準作業を改定してもらうということだ。
トヨタはこの問題解決手法教育を、新入社員から開始し、係長昇格前までに完了させる。
新入社員は新規配属の段階からテーマを持たされ、業務を覚えながらそのテーマの問題解決を行ない、1年後ぐらいに担当役員の前で報告しなければならない。
これにより学生時代までに、まったく経験したことのない世界をいやというほど思い知らされる。
その後、数年たって中堅社員基礎研修という本社人事主催の教育があり、さらに係長昇格への関門として中堅社員特別研修がある。
この中堅社員特別研修のメニューを紹介したい。
人が手動で行なっていた機械加工作業は、機械を自動化すれば、人はやらなくてよくなる。
しかし、その状態だと、自動で加工する機械がいつトラブルを発生させるか分からず、人がズーッと監視していなくてはならない。
これでは労務費は今まで通り発生し減少しないにもかかわらず、減価償却費が増加することとなり、設備投資などしない方がよいことになってしまう。
この対策として、機械が自動加工中にトラブルが発生した場合、機械が自ら感知するようにして、即座に加工を停止し、あんどんを点灯させるようにした。
こうすれば、人はワークを機械にセットし、起動ボタンを押すだけで、次の機械へ移動することが可能になった。
このことを「設備を自働化する」という。(ニンベンのついた自働化と言ってニンベンのない自動化と区別している)
この自働化とあんどんの発明こそが、生産変動に応じて要員を増減できるラインづくりへの入口であったといえる。